花マル伝(3)

新人戦1回戦、優勝候補の皇南中の試合は1勝2敗で花マルの副将戦にまわってきた。
花マルが負けると桜丘中は負けてしまう。
強敵・鳴海を前に、花マルは緊張してあがっていた。
試合が始まると、実力ではかなわないが気力では上回り、接戦を繰り広げる。
しかし、最後は「片羽締め」という締め技を受け気絶して終わってしまう。
天保中との練習試合が始まると、花マルは3人立て続けに一本背負いで勝つ。
鬼塚の特訓で、自分でも信じられない程成長していたのだ。
夏休みに入り、花マルたちには柔道漬けの日々が待っていた。
しかし、地獄の特訓と言われるほど厳しい合同合宿に、テニス部に所属しているはずの永野の姿がなかった。
気になった花マルは、合宿所を抜け出して永野に会いに行く。
夜中、合宿を抜け出して永野の家を訪れた花マル。
そして、永野が合宿に参加しなかった理由がわかった。
永野の両親が離婚することになったのだ。
永野の部屋で二人きりで話をするが、気持ちが混乱している永野から「花田君の正直な素直さが好かん!」と言われ、ショックを受ける。
その夜、花マルはビールを飲み、酔っぱらったまま合宿に戻った。
無断で合宿を抜け出した花マルに、先輩達のしごきが始まった。
そして、最後は木元との乱取りになる。
永野のことでムキになる花マルは接戦を繰り広げ、ついに木元から一本取る。
全国大会では3年生が団体戦でベスト4、個人戦では大将・斉郷キャプテンが優勝を遂げる。
3年生が引退し、新キャプテンに普段あまり目立たない稲葉が選ばれた。
花マルの桜丘Bチームは、大将の木元にまわる前に負けが決まってしまう。
続く決勝戦では桜丘Aチームも負け、栗原中が優勝する。
数日後、永野が引っ越し、花マルの初恋は終わった。
4月、2年になった花マルは、木元、杉矢とまた同じクラスになった。
そして、花マルは練習試合でもこれまで一度も勝ったことのない杉矢を勝たせようとする。
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