あすなろ坂(6)

詩絵は女優としての道を進み始めた。
亡き兄・武雄に似た脚本家・秋月と詩絵はいつしか愛し合い、二人で演劇をやっていこうと気持ちを確かめ合う。
姉と同じように、秋月に想いを寄せていた忍は二人の仲を応援していこうと誓う。
一方、二人の父・新之介は奉天の日本人学校の校長になるため、一人旅立っていった…女優としての地位を確立した詩絵は秋月と別れ、源宗匠と結婚し、彼を心から愛し始めていた。
忍は姉のために忘れようとしていた秋月と一緒になり、幸せに暮らし始める。
しかし、秋月は政府の方針に反する脚本を書き続け、反体制運動に参加し、警察に追われる身となっていく。
一人ロシアに立とうとした秋月だったが、忍は詩絵の力も借りて、秋月の船に乗り込むのだった…遠い満州で忍と秋月は短い生涯を終えた。
 残された二人の娘・みどりはロシア人のサーシャと共に孤児として生きていた。
二人が身を寄せていた家のおかみさんが死に、同じく孤児となった娘・さくらと共に、幼い3人は働きながら生活していた。
一方、忍の子供が生きているということを知り、新之介と珠絵は自分たちの孫の行方を探していた。
みどりは日本で暮らし始めてからも、満州で生死が分からなくなったサーシャへの想いが忘れられないでいた。
しかし、サーシャの思い出ごと自分を愛すると言う樹一郎の言葉に、みどりは結婚を決意する。
結婚式当日、海軍中尉の樹一郎に友人として紹介されたのは何とあのサーシャだった! サーシャがみどりの初恋の相手と知った樹一郎はみどりが幸せになるならと身を引こうとするが…!?美坂国(岡山県)讃甘郡 宮本村に武蔵は生まれ育った。
義母にいじめられる毎日だった武蔵は村人達に悪さをして困らせ、とうとう捕えられてしまう。
村にいられなくなった武蔵は旅立ちを決意した… 宮本武蔵の波乱の生涯を石ノ森章太郎が鮮やかに描き出す!続きはこちらから⇒ttp://www.ebookjapan.jp/shop/book.asp?sku=60003281