県立海空高校野球部員山下たろ〜くん(5)

山沼高との再戦に燃え、県大会の決勝まで勝ちあがった海空高。
だが、その相手は山沼を敗った江河原高だった。
初回、海空に先制されたにもかかわらず余裕の江河原ナインはその裏、連続安打であっという間に同点に追いつく。
その後も山沼戦同様に取ったら取り返すいう粘りの野球で、じわじわと海空を追いつめていく。
延長11回表、6対5とようやく江河原高から1点をリードした海空高。
しかしその裏、江河原は無死一二塁とチャンスをむかえ、吉田、大田原、北野という史上最強のクリーンナップをむかえる。
ケガの影響で思うようなピッチングが出来ないたろーは、史上最高のスローボールで江河原打線を打ち取ろうとするのだが……。
関東大会での海空高の初戦は茨城県代表・南浦高。
初回、南浦は山沼高・佐々木の最大のライバルという主砲・松岡の2点本塁打で先制。
その裏、南浦のマウンドには一回戦でノーヒットノーランを記録したエース沢村が上る。
その華麗な投球に海空の須永は三振を喫してしまうが、沢村に体力的な不安があることを見抜く。
南浦高の先発沢村をマウンドから引きずり下した海空高だったが、代わってマウンドに上った池田の前になかなか反撃の糸口をつかめない。
1点をリードされたままむかえた5回の裏、二死三塁とチャンスをつくった海空は、これまでいいところのなかった吉行とたろーの体をはったプレーでついに同点に追いつく。
海空高対明陵高の関東大会準決勝。
明陵には、たろーが幼い頃からあこがれ、目標にしてきた高杉がいた。
だが、中学時代に史上最高の剣道部員といわれた高杉がなぜ野球を……。
そして、明陵には打倒たろーに燃える大潮商・棟方の弟もいた。
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